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二眼レフカメラ

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 一見、レトロな二眼レフカメラだ。
 しかし、実態は鉛筆削り。

BROWNIE SIX-20 C

ファイル 166-1.jpg またアンティークなカメラが我が家に届いた。コダック製のBROWNIE SIX-20 C。このタイプのカメラは「ボックスカメラ」と呼ばれ、フィルムのラチチュードの広さを利用して撮影できる「写るんです」のようなチープなカメラである。タテ位置・ヨコ位置のツインファインダー付きで、シャッターはI・Bの2段階切替式、6×9サイズでフィルムは620フィルムを使用する。絞りは開放でF11、シャッター速度はデータはないが1/50秒ぐらいだろう。シャッターはチャージの操作が不要で、いつでも露光できるエバーセット式。製造はイギリスで1946~57年。
 Brownieは、コダックが製造販売した写真機のブランドで、現在一般的な中判カメラで使用する120フィルム、およびカメラによっては共用できる220フィルムについて、日本ではブローニーフィルムと総称するが、その語源となったようだ。

食品撮影

 先月中旬。一緒に撮影旅行などに出かけたこともある友人から写真撮影の依頼を受けた。勤務先が主催するあるイベントで出される伝承料理を撮って欲しいとのこと。
 そもそも山岳写真家を自称し、風景を得意とする私にとって、ブツ撮りはあまりやったことがない。それにその写真をカレンダーなどに使用するというのだが、ただ料理が写っているだけのカレンダーを誰が1ヶ月も耐えられるだろうか。その企画自体の是非を含め丁重に断った。
 ところが、1ヶ月程経って再度依頼の連絡が入った。家人も世話になっていることもあり無碍には断れないので、大きな不安はあるものの元来の性格が故、了承してしまった。幸い、オークション出品の他、ブツファイル 165-2.jpg撮りには興味はあり、ソフトボックスやスタンド類の機材は所有している。少々古いがレフ板もある。今までに1度だけ馴染みの旅館の料理を撮ったことがあるが、相当大がかりな機材でやった割には結果が芳しくなかった。まさかクリップオンのストロボ一発焚いて撮るわけにもいかないだろうが状況によっては仕方がない。撮影ブースはどうなっているのか、40品目くらいあると聞いているが、時間は足りるだろうか。イベントは日に日に迫ってきているのに、まだ現場の状況が分かっていないので、最低限の準備しかできないでいた。
 結局、何ら対応策もあまりしないまま当日を迎えてしまった。ある程度環境を想定して現場入りしたら、外光と照明が意外と強く、持ち込んだ照明類は無用かと思われた。アシスタントは依頼者側で用意をしてくれいたのだが、初対面では何かと指示ができない。ましてや、撮影のイロハも知らないときている。手早く準備を済ませたが、外光がえらく気になる。今さら撮影ブースを変えろとか、暗幕引けとかはいえない。不本意ながら撮影に取りかかった。問題ファイル 165-3.jpgは、料理の提供者が張り切っているのだろう、料理を塗り物のお椀や光沢のある器に盛っている。目で見て食す分にはそれはそれで趣があるのだけれども、こちらとしては余計な反射を取り切れない。また、伝承というだけあって、彩りが悪く、黒っぽいものが多い。ある意味常套といえるハイキーでは、質感や立体感が失われる。若干アンダー気味で撮ると"しずる感"が全くない。中でも難儀したのが真っ白なカブの漬け物みたいなものだ。プラス1の露出補正でもくすんで写る。せめて鷹の爪や柚を散りばめてくれたらよかったのに。とにかく1品1品にかけられる時間が少ない。次から次と運び込まれる料理に圧倒された。
 どうにか全品を撮り終えたが、はたして使用できる写真はどれくらいあるのだろうか。ファイル 165-1.jpg
ところで、Kazu Boardに載っている食品の写真は、携帯もしくはコンデジであまり意識せずに撮っている。特に光源の確認、ホワイトバランス、露出補正も何もかもがメチャクチャだ。Homeで載せているカメラの写真にしてもそうだ。ある程度だが知識としてはあるし、これではいけないとは思っているが、撮り直したりその都度鼻につくパフォーマンスはしたくない。もし、オークションにでも出品するなら、頑張って撮りたい。

夜景撮影

 10月8日 同級生で仕事でもお世話になっている知人から写真撮影の依頼を受けた。被写体は高台にあるライトアップされた洋館だ。本業も忙しいのにましてや天候や日時に制限があるので、最初は適当な理由を付けて体よく断ろうと思ったが、そこはイヤとは言えない性格が行動を起こした。
 仕事を終えてとりあえずカメラを携えて、現場へ向かった。ところが、あいにくその日は皆既月食の日だったため辺りが薄暗い。どうやって撮ればいいのか思案した。そもそも依頼者がどのような構図を期待しているのか、写真の使用目的などまったく聞いていなかったものだからますます不安になった。
ファイル 164-1.jpg あまり仰角を取りたくなかったので、少し離れたところから、望遠で撮ってはみたものの全く使えない。しばらくして直下の駐車場に移動して撮ってみた。大判ならアオリを駆使うところだが、ソフトで何とかしよう。そうこうしているうちに月食も終わり、空の色が出はじめ、いよいよ調子が出てきて、最後で決めよう。と、思ったときライトが消えた。
 ダメもとでサンプル画像を送ったところ、えらく気に入ったようで、いつも短めな小言しか言わないような人なのに、長々と世間話をしだし、ご機嫌な様子がうかがえた。良かった。

夕日撮影

 9月某日 仕事関係の知人から写真撮影の依頼を受けた。海岸沿いの夕日で特徴ある岩をからめてほしいらしい。チラシやWeb Pageの背景に使いたいとのことだが、時期的に岩と夕日の位置関係が良くない。ましてや、台風の接近が知らされる頃に、撮影どころではない。おまけに締め切り日が近い。なんとしても断りたいと思ったが、普段お世話になっていることと、以前、使わなくなったカメラを2台も貰ったことがあるので、快く引き受けてしまった。天候のことは十分言い訳になるので、作品の出来が良くなくても納得してくれるだろう。
 カメラをそうそう毎日は持っていないので、この日は状況を確認するためだけに現場に赴いた。この頃の日没は17時過ぎ、終業時刻になるやいなや車に飛び乗った。やはりイメージしたとおり、ものになるわけがない。つくづく引き受けたことを悔やんだ。ファイル 163-1.jpg
 翌日も日没が近づくにつれ西の空を何度も確認した。とりあえず撮ってみようと昨日の場所から10m程北寄りの場所で三脚出してカメラをセットした。諸々の儀式が終わった頃、まさかの雲が切れ、晴れ間に太陽がオレンジレッドに変わり、雰囲気が良くなってきた。どのみち作品ではなく背景なので、不本意ではあるが何度かシャッターを切った。急いでコンパクトフラッシュとリーダーを持って依頼者のもとへ届けた。コンデジのそれとは違い、なかなか気に入ったようで、何度も何度もお礼を言われ、少々こそばい気分で、帰宅した。
 今まで撮り溜めた写真もある程度のストックはあるが、依頼者の希望となると皆無に等しい。

GITZO G1228MK2

ファイル 161-1.jpg ジッツオのG1228MK2(カーボン三脚)とG1275M(マグネシウム雲台)を買った。なぜそんな古いものを?実は、G1228は2台目で、先代は15~16年前に3型のG1349を買ったとき、写友のU氏にゆずってしまった。以来、山へ持って行くのは旧型のアルミ製の#468Lと#220(ボール雲台)を担いでいる。ところが、アルミ製は重くて冬季はしばしば凍る。素手で触った日にはただでは済まない。でも、最近はデジタルカメラ+イメージ・スタビライザー搭載レンズで手持ちでもなんとか撮せるのと、体力が一段と落ちてきて重い三脚を持ち歩かないことが多くなっていた。いやいやこれではダメだ、曲がり形にも山岳写真家を名乗る者としては、装備はしっかりしていなくてはならない。先の大日岳で夜明けを撮ったときに「やっぱり山用に軽い三脚欲しい!」と真剣に思った。
 各社カタログやネット販売状況を確認してはみたものの、ただただコンパクトで軽いだけの物はどうもいけない。やはりGITZOがいい。今年リニューアルしたGT4542あたりを検討したが、12萬円の価格とデザインが好きになれない。それに生産拠点がイタリアへ移転したので少々信用できない。やはりMade in Franceの文字がないと!

Canon NewF-1AE

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 民放でスパイダーマンが放映された。わりと好きなジャンルの映画なのでもう何度も視たが久しぶりに視聴した。気がつけば主人公ピーターはカメラマンだった。高校生の時にすでにCanon のフラッグシップモデルのNewF-1AEを使っているのは凄い。もっともこの映画が2002年で、同機の発売が1981年ということは、中古かも知れない。画像ではCanonのロゴが消えている。消されている可能性もある。あまり裕福とはいえない家庭なのでひょっとしたら学校の備品かも?でも学校で備えるとしたら、A-1かAE-1が普通だ。でも、その後もこのカメラを使っているところをみると、個人所有に違いない。
 F-1は当時、ファッションとかコマーシャル関係のカメラマンに愛用者が多く、報道系のカメラマンは、ニコンF3を使っている。新聞社のバイトにしては、機種の選択を間違えたのはおしい。アーティストを目指したのか。
 キャプチャーしたシーンでは、New FD 85mm F1.8 みたいなレンズを使っているがよくわからない。別のシーンでは、New FD70-210mm F4を使っている。可笑しいことに1:02:30頃に、左右逆の鏡像になっているシーンがある。

NIKON F Photomic

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 またまた刑事コロンボ「逆転の構図」(1974製作)を視ていたら、一目で判別できるカメラが出てきた。コロンボが知り合いに貸してもらったという一眼 NIKON F Photomic。Fフォトミックには、T、Tn、FTnがあるが、ファインダー向かって左肩の外部測光用のレンズで最初期型と一目瞭然だ。1962年(昭和37年)4月発売。10年以上前のカメラなら知人も簡単に貸してくれるだろう。
 ところでこのドラマの重要なアイテムとなる殺人現場を撮影したカメラは、Polaroid Highlander Model 80A によく似ているが、ファインダー窓とレリーズの位置その他がちょっと違う。80Aは、1957年発売なので、おそらく模倣の後発機か。

ミシンに挑戦

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 革で遊んでいると、用途に難儀する革が増えてきた。ベルトにするには薄すぎるし、小物を作るには多すぎる。そうだ!2枚合わせてカメラストラップを作ろう!!しかし、材料を目の前にして延々と手縫いするには辛いものがある。やっぱりミシンが必要だ。
 母が所有する家庭用ミシンでは使える糸の太さに限界がある。せめてビニモ5番手は使いたい。かといってお蔵入りになっている工業用ミシンを使いまわす勇気はない。いろいろ思案して職業用ミシンを改造することにした。手に入れたのは古いブラザーヌーベルクチュール。DB×F2の#23の針が使えるようにして、ストップモーションをロックして、モーターを外し・・・。
 やっぱりプリテンションは必要だろう。縫い目が安定するというマジックカケはどうしよう?いろんな情報はWebから入手し、部品はネット通販にお世話になる。今やある意味王道だろう。

Argus C3

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 昨日テレビを視ていたら、以前手に入れた Argus C3 が出てきた。1972年のアメリカテレビドラマ、刑事コロンボ「ロンドンの傘 Dagger of the Mind」だ。ロンドンに視察に来ていたコロンボが、田舎者のように衛兵の交代式を撮りまくる。その手にしていたカメラが Argus だ。次のシーンでは、NIKON F が映っている。
 これだけハッキリと認識できると気持ちがよい。さらに録画していたことは好都合だ。おそらく一度視たような記憶はあるし、内容もサスペンス感はないもののなぜか見入ってしまった。

集合写真

 仕事の関係で40人くらいの記念集合写真を撮ることになった。
 結果的には何の問題もなくとれたのだが、前日までは、面倒なことを引き受けてしまったなぁと後悔していた。おおよその見当は付いていたものの、まず天候がわからない。雨が降れば当然屋内でとることになる。そうするとフラッシュをたかなくてはならないかも?三脚は当然要るだろうし、コードもあった方がいい。自分は写らないので、リモコンは要らないか!
 まぁ、機材と知識は十分あるので、問題は被写体の表情を創ることが難しい。なにせ、相手は子どもなので、こちらの言うことなんてまともに聞いてくれるはずがない。仰々しくかしこまった肖像写真ではないので、流行のギャグでも連発して和ませるしかない。
 慣れないことはしないに越したことはない。

KODAK Retina #149

ファイル 147-1.jpg 1939から1940年にかけて製造され、機能的には基本的に前出のタイプ148と同じだ。外観では軍幹部の巻き戻しノブ側にも黒いシボ革が貼ってあり、そのパーツがクロームである#148とは別物であることを容易に区別することができる。(普及版・廉価版のRetinette #012もコンビのようだ。)他のタイプにありがちなレンズとシャッターのバリエーションは存在せず、Retina Xenar F3.5/5cmとCompurの組み合わせのみだ。
 この手の物を入手するには、中古カメラ店を廻るかネットショッピング(オークション)を利用しなくてはならない。しかし、この頃はめっきり大都市圏へ出かけることが減ってしまい、その手軽さもあってもっぱらオークションのお世話になっている。中古で70年以上も前の物なので不安はあるものの、外観とレンズの状態さえよく観察すれば、どのみちこのシリーズは構造が単純だから、滅多に壊れているものには当たらない。あるとすればシャッターの低速でのネバリぐらいだ。簡単な修理で使用可能になる。そうはいっても国内のオークションには最近なかなか目を引くような商品が出品されていないので、とうとう海外のオークションにまで手を出しているこの頃だ。

RETINA (#117)

ファイル 144-1.jpg ドイツ「ナーゲル社」が買収されてから2年目の1934年、初代レチナ(Type117)が発売された。現在も市販されているパトローネ入り35mmフィルムを初めて採用したカメラだ。このモデルはオリジナルレチナあるいはファーストレチナなどと呼ばれType118とともにクラシックレチナとして人気が高い。
 外観は、軍幹部左右に巻き戻しノブ、巻き上げノブが特徴的な平板で大きく、仕上げは以降のモデルによくあるクロームメッキは施されず黒エナメル塗装のみである。
 使い方は、フィルムを装填しファインダー左のフィルムカウンターをリセット(0にする)し、1コマ分を巻き上げるとロックされるので撮影を行う。ファインダー右のフィルムリリースノブを回転させるとロックが解除されフィルムが巻き上げられるようになる。シャッターボタンは例のショートレリーズだ。セルフコッキングでないコンパーではシャッターダイヤルがBまたはTの状態でシャッターセットレバーを動かしてはならない。セットしないままシャッターのレリーズ操作をすれば動作する。フィルムを巻き戻すには、巻き上げノブの中央にあるリリースレバーを「A」から「R」に切り換えるとフィルムスプールがフリーになることを忘れない。なお、フロントドアーの開閉は他のモデル同様、ボディー底のボタンで開き、ヘリコイドを無限遠にセットしレンズボード上下のロック解除ボタンを押しながら閉めることができる。一連の操作は大判カメラを操るように多くの儀式が求められ、少しでも間違えようものなら必ずどこかを損傷するに違いない。
 レンズは、カラーバランスの良い、シュナイダー・クロイツナッハ・クスナーである。コントラストがやや低いといわれているが当時のモノクロではその辺りの描写はどうだったのだろうか。この個体には Schneider Kreuznach Xenar F3.5/5cm Compur T,B,1-1/300sec.が搭載されている。80年も経っていることを感じさせないくらい綺麗で、モノクロ写真撮影時の常用フィルターとして使われる黄フィルターが付いている。

イコンタシックスII

ファイル 137-1.jpg 映画「ヒマラヤ 運命の山」でヒマラヤ山脈にある標高8,125mのナンガ・パルバートのルパール壁初登攀をなしとげたラインホルトとギュンターのメスナー兄弟が、頂上で使用したカメラ。ついでに手に入れた。
 この映画も事実に基づいて作られているので、年代は年表をひもとくと1970年6月だ。ところがこの距離計無しのツァイス・イコンIkonta521/16は、1938年発売なので少々時代が合わない。クラシックカメラ専科によると、「6×9cm判は、中枠を取り付けることにより6×4.5cm判16枚撮りでも撮影可能。セミイコンタがアマチュアに人気が高かったのに対し、イコンタはプロカメラマンが実用機として好んで購入、この状況は1970年後半まで続いた。」との記述があるが、このカメラは6×6cm判だ。まぁ映画なので細かいことは言わないでおこう。
 ちなみに映画の後半で、1978年にラインホルト・メスナーが単独でナンガ・パルバートに登頂したときに、使ったカメラは指当てに樹脂の付いた巻き上げレバーとセルフタイマーレバーの形状で1973年発売のキャノンNew FTbとわかる。Continued

Piccolette

ファイル 134-1.jpg とうとうこんなものまで手を出すようになってしまったかと言われそうだが、これにはれっきとした理由がある。言い訳と取ってもらっても構わない。
 映画やTVドラマで登場する車の年式や車種を見極めようとするのは、車好きなら至って普通のことだ。もしそれが時計であったり趣味の対象となるものであったりすれば、その道の人は必ず何かしら反応するはずだ。たとえそのような類いの趣味がなくても、自分が訪れたことのある土地や店舗がTV放映されていれば「ここ行ったことある~!」なんて発してしまうのではないだろうか。それでカメラ好きにはカメラが登場した場合は当然見入るわけで、まれに所有したいという思いに駆られるわけだ。以前のKodak Retina、Vest Pocket Kodak は理解いただけたと思う。
 今回は、孤高の人のモデルである加藤文太郎にちなんだカメラだ。登攀(歩行)速度が速く単独行がゆえに、しばしばその登頂に疑いを持たれたため、証拠を残すためのカメラだ。Continued

NIKON EM

ファイル 133-1.jpg 1982年、カナダ人初のエベレスト登頂を目指した登山隊の、実話に基づく映画『エベレスト 若きクライマーの挑戦』で同行のカメラマンが頂上付近および頂上での撮影に使われたカメラ。(本当にこの機種が使われたかは定かでない。)
 このカメラは、海外では1979年に発売されているので、時代考証もばっちりだ。F3と同時発売され「リトルニコン」というニックネームの小型プラボディー一眼。デザインはF3と同じジウジアーロで、シャッター軸上にレリーズボタンがある。女性ユーザーもターゲットに入れて小型化と操作の簡略化を重視して設計され、撮影モードは絞り優先AEのみ。エントリーモデルとして割り切った仕様だが、電池がなくなっても、1/90秒のみ機械式シャッターが使えるので、冬山でも使える。より薄型のパンケーキレンズとともに使いたい。姉妹機にはニコンFGとニコンFG-20がある。
 私自身はより堅牢なPENTAXを愛用していたので、こいつを持って山行に出た記憶はない。(写真はDVDをキャプチャーしました。)

Canon TLb

ファイル 132-1.jpg この機種は1974年9月、輸出市場向けに発売されたもので、後に日本国内でも発売された。ホットシューやセルフタイマーなど多くの機能を省略されたカメラであまり魅力のないカメラで、FTbの普及型廉価機種といえば聞こえはいいが、アメリカ向けにコストダウンを追究した残念な結果だ。シャッター速度も、最高速度が1/500秒とはこの時代ではあり得ない。
 Canon Fシリーズは、8機種ほど所有しているが、いたずらに収集しているわけではない。これもいつだったか山の映画で使っていたのを思い出して入手となった。当然安価な機種であるため状態は至って良くない。ありがちなスローが不安定でミラーが上がりっぱなしになることがあるといったお粗末な個体だ。そこそこ手を入れれば使用に耐えられるようにはなると思うが、なかなか時間が作れそうにもないので、しばらくは(ずっと)このままで置いておこう。

Vest Pocket Kodak model-B

ファイル 131-1.jpg ベスト判(4×6.5cm)のハンドカメラで、単玉レンズの古~い(1920年代)カメラが手に入った。もともとこの辺りのものは収集の対象にはしていなかったのだが、山のDVDを見たり本を読んだりするとやはり登場するカメラが気になってしまうのは少々病的だ。私は、今さらこれで写真を撮ろうなんて思ってはいないが、90年近くも前のカメラが、偶然私の前を通り過ぎようとしているのを黙って見過ごすことは、なにかいけないことのように思えて所有に至ったまでだ。(先のRetinaの件もそうだった。)
 このベストポケットコダック(VPK)は、あのエベレストに最初に登ったかもしれないジョージマロリーが持っていたカメラといわれているモデルBだ。VPKオリジナルモデルとは全く違うモデルである。(夢枕獏の小説「神々の山嶺」に出てくるモデルは、Autographic special となっていたが、まぁ小説なのでいいだろう。)
 VPKは、コンパクト化を目指したカメラであり、ベストのポケットに入るということからきているらしい。また、ベス単とか呼ばれてフードを外して撮ったりすると、F値は明るくなるが収差がひどいにもかかわらず、ファンタジックな描写が愛好家をうならせ、いまだに(?)人気があるようだ。(=ベスト版の127フィルムは現在入手困難なので、120サイズをカットして使うか、レンズ部分だけを一眼レフのボディーキャップなどにマウントして使用する。)

ARGUS C3

ファイル 129-1.jpg アーガスはアメリカのラジオ会社で、コダックとともにアメリカ人にとって非常にポピュラーなメーカーだ。特に1939~66年までの長期にわたり製造されたARGUS C3は、価格も安いので広く一般家庭に普及していた。
 外観は、さすがラジオメーカーと言わせるような無骨な四角いボディが印象的だが、どこかキュートな感じも受ける。見た目で、「Brick(レンガ)」という愛称で親しまれた。実際はシャッターチャージ用のレバーもあり、非常に持ちにくく吊り環が無いので携行には専用ケースが必要だ。中判くらいの大きさで重さも765gもある。
 製造台数がはんぱなく多いので、入手は比較的容易だが、大衆機故に程度の良い物はそう出ては来ない。ずっとほしかったのだが、先日ケース付きで新品同様のものが、我が家に訪れた。しかし悲しいことにシャッターが不調である。その内に修理をしなくてはならない。
 その他の仕様
  距離計:上下像合致式
  レンズ:Argus Coated Cinter 50mm f3.5~16
  ファインダー:逆ガリレイ式
  シャッタースピード:1/10~1/300秒
  セルフコッキング:無し
  フィルムカウンター:手動

Kodak Signet 35

ファイル 128-1.jpg 1951~58年に作られたアメリカ製35mmカメラ。非常にコンパクトだが、ボディーは少々肥満タイプだ。シャープネス、描写の豊かさでは定評があるコダック高級レンズのエクター44mm f3.5~22が搭載されている。シャッターはセルフコッキング無しで撮影と同時にシャッターリリースがロックされ二重写しを防止している。フィルム巻き上げと同時にこのロックは解除されるが、シャッターをセットしないとシャッターリリースはできない。KODAK SYNCHRO 300 B 25~300
 ボディはアルミ合金製で510gと以外と軽い。また、合成のシボ革張りで高級感も漂う反面、見た目がミッキーに似ていることでチープな一面も見せている。
 この個体は、レンズ番号がRC30XXXなのでコダックレンズ製造年の判別法により1951年製の初期のものということになる。

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