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天狗岳登山(上)

ファイル 119-1.jpg 8月3~4日に昨年晩秋に出かけた天狗岳にまた登ってきた。山行日程は1日だけど、せっかくなのでこれまた昨年泊まった唐沢鉱泉に1泊した。北陸では未だ梅雨明けが報じられていない頃で、いくぶん天候に不安はあったものの、しょせん日曜登山家だから日程は変えられない。もし雨でもおニューの赤いレインウェアが着られるかも・・・。
 前夜21時過ぎに家を出発して、諏訪SAに着いたのは深夜1時を少しまわった頃だった。ここで仮眠をとり6時少し前に再出発。途中コンビニで朝食と昼食の材料を買い、7時には唐沢鉱泉に着いていた。心配だった駐車場は案の定満杯で、途中の路肩にも列ができていた。夜中に到着していても状況は違ったかもしれないが、この期に及んで後悔しても始まらない。なんとか宿に一番近い場所の薪置き場脇がちょうど1台分のスペースがあった。かなり気が引けたが、同行のメンバーに促され駐めた。季節的に薪を運び出すことはないだろうということと、掛けてあったシートに若干のホコリや枯れ葉が積もっていたので駐車を決断した。ここの駐車場にはラインもなければ指標もない。みんなが少しずつ詰めていたら、まだ3~4台は駐められそうなのに、微妙な間隔だ。続き
 シャツやズボンを着替え、パッキングを済ませたら、ちょうど7時30分。沢沿いに黒百合ヒュッテへと出発した。うっそうとした視界の開けない樹林の中を淡々と登る。途中の渋ノ湯への分岐を過ぎるまでは、誰とも遇わなかった。一体どういうことだろう。バスなどの便を考えれば当然か。
 どこへ登っても同じことが言えるが、よく似たペースのパーティーがあるとお互いに休憩を取るたびにすれ違う。最初は大きな声であいさつをするが、2度目3度目となると少々照れくさい。しかし、しまいには適当な会話を交わすこともある。今回は、私たちより少し年配の男性5人組が、まさに抜きつ抜かれつとなった。黒百合ヒュッテでは、お互い意識はしているものの、それぞれのメンバーとの会話を楽しんでいる。
 彼らが東天狗岳(2,640m)への登り口を探していたとき、私は、2つのルートの内より平坦な中山峠経由の方角を示した。いったんは進みかけたがまた戻ってきて、時間のかかるルートへと消えていった。何を考えたのだろう?アップダウンの激しいハードな登山を期待しているのだろうか?いやそうではない。出会ってからの彼らの会話から想像すると、おそらく彼らはルートが2つあることを知らずに、人の流れと、案内板を頼りに登っているのだろう。確かに中山峠経由の方には「中山峠」の表示が目立っている。もっとも、このルートは、奇岩と丈の低いハイマツやコケモモなどに池が点在し「天狗の奥庭」と呼ばれる一帯を通過するらしい。前景にスリバチ池を置き、私たちは多くの登山者と同様に、せめて安易な方を選択した。案の定、私たちの方がずいぶん遅く出発したのに、合流地点にはほぼ同時に到着している。
東天狗岳頂上まではあと少しだ。