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天狗岳登山(下)

ファイル 120-1.jpg 東天狗岳頂上直下はさすがに天狗と言われるだけありグンと斜度が増している。天狗岩と呼ばれる岩塔が天狗の鼻に見立てられているらしい。食料とカメラと最小限の緊急対策用品しか担いでいないのに、普段のトレーニング不足で思うようにペースを維持できない。途中で下山する40名ほどの学生に癒やされたり、後から迫る中高年のご婦人グループを振り切りながら、標準的なコースタイムどおりの4時間30分程で登頂できた。ちょうど12時だ。
 山頂の南側でかなり平らな石がテーブルに好都合な場所で食を摂り、温かい飲み物を飲みながら、しばらく周りの人たちを観察していた。根石岳(2,603m)を往復することも考えたが、即決で却下された私たちには下山するには充分な時間と、下りてから車を運転することなく直ぐに宿に入ることができる安心感がそうさせたのだろう。早く山頂標識で記念写真を撮ろうと仲間を急かす神経質そうな初老の男性や、同じグループのメンバーに背を向けるようにして、弁当を掻き込む寡黙な老紳士。山ガールの様相を微塵も感じさせない屈強なアラフォー女性等々。実におもしろい。あえてそれらの方と会話を交わすことはしないし、好んで友好を求めることもしない。Continued