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ヒザが笑った

 剱岳からの下山でメンバーの膝が笑った。当人は登山歴十年余りで年に2~3回といったところだろうか、決して健脚者ではない。さらに今まで長時間歩行の経験がなかった。
 CLとして当人の今までの行動を振り返ると、下山時に足音をたてていることがある。時々、バランスを崩し転びそうになったり、ズルッと滑って転んでしまうことがある。濡れた木の根っこや不安定な石に躊躇なく足を下ろすことが多い。普段の指導助言が行き届いていなかった上に、私の欲求を満たすために安易に誘ったことと、事前の調査が不十分であったことを反省をした。ファイル 139-1.jpg
 今回の山行では山の歩き方(下り方)の基本を守らず、長時間にわたり着地の際の衝撃を受け止め続け、膝や股関節の痛みにつながったと思われる。俗に言う「ヒザが笑う」現象だ。足の着地点についてはその都度注意を促してはいたものの、疲労と緊張の連続で実行できないでいたに違いない。幸いにも痛み自体はないとのこと一時的なものなので一晩寝れば治るだろうと思ったが、早月小屋から馬場島荘までの約4時間の下山が待っている。せめて荷重の負担を軽減することぐらいしかできない。
 次回予定している重太郎新道のことも考えて、予防策を提案したい。とは言っても、正しい歩き方をするに限るのだが、科学の力でなんとかならないものだろうか・・・?①ダブルストックを利用する。②サポートタイツを着用する。③ソックスの重ね履きやインソールを装着する。④膝用サポーターを着用する。⑤登山靴の足首を締め付けすぎない。⑥世田谷育ちのグルコサミンを摂取する。このうち①②は既に取り入れているが、特に①の効果的な使用方法を伝授する必要がある。③については衝撃吸収④は衝撃保護⑤は加減が微妙。いずれにしてもそれのみでは他の障害を引き起こす可能性が有る。やはり⑥か!?
 一般的に正しい山の下り方と言われていることは、重力に任せず、自分の力(筋肉)で下ること。膝を完全に延ばさずある程度曲げて下ること。小股で下ること。などがあり、「山は下りである」ともいわれている。