美味しいご飯の炊き方

 山の食事で絶対食べたいものはやはり「ご飯」です。白い熱々のいつも食べているみたいなふっくらご飯を炊くことができれば、山行をより楽しむことができます。レトルトパックやアルファー化米もいいけれど、「イマイチ」と思っている方は、ぜひ山でお米を炊いてみましょう。

 

準備  特別な道具はいりません。いつも使っている「ストーブ」「コッヘル」それに、そこら辺の「石(こぶし大2〜3個)」があればOK!です。
 お米の分量は、山行前に量っておくと便利です。
 今回は、愛用の角形クッカーとマグカップを準備しました。
ストーブは、火力がありなおかつ調節しやすいMSRドラゴンフライを使いました。
計量

  1合(150g=180ml)でご飯茶碗3杯、おにぎりなら2個を目安にします。あらかじめ容量のわかったマグカップなどを利用して計量します。
 白米の炊き上がり倍率は容量で約3倍(重量は2.2倍)なので、1.5リットルのコッヘルなら3合まで炊けます。このマグカップは220mlなので、2杯 半位になります。

洗米

  手早くリズミカルに、お米どうしをすり合わせるようにとぎます。ゆっくり洗うとお米がヌカ臭くなってしまうので、最初の1回はたっぷりの水で数回軽く混ぜ合わせ、すぐに水を捨て、水を3〜4回取り替えて洗います。最後は水気をきちんと切ります。
 水の確保が難しい山では、無洗米を利用しましょう。

水加減  お米の種類、食べる人の好みによって適宜調節しますが、標準的には、お米の量の体積比で約1.2倍です。お米を計ったカップで米の20%増しで好みの水加減を決めて下さい。
 マグカップの中の小さな傷を分量の目安にするのも一つの方法です。
 新米やカレーライスの時は10%増しを基本にします。
 米1合につき10〜20ccの日本酒を入れると芯が残りにくくなります。
浸漬    お米が白くなって爪で潰せるようになるまで、そのまま置いておきじゅうぶん吸水させます。水温にもよりますが、米の芯まで水が浸透するまで夏季でも30分くらいかかります。冬季なら2時間くらい。急ぐときは40〜50度のお湯につけます。
 この浸漬が炊きあがりの結果に大きく影響します。くれぐれも焦らないように!テントをたてる前にここまでは済ませておきましょう。
 冬は凍結に注意!
炊飯   フタの上に石を2〜3個乗せ、沸騰するまで強火。(石が見つからない場合は他の物で代用します。ex.水を入れたコッヘル)
 湯気が出て、沸騰し、糊状の汁が吹きこぼれたら徐々に火を弱めていきます。

 湯気が少なくなりいい匂いがしたら、耳を澄ませて、底の方の音を聞きます。「グツグツ」ならもうしばらく、「プチプチ」なら素早くフタを開けて様子を見ます。慣れないうちは 棒などをコッヘルに当て耳で音を確認しましょう。
 

 「いい感じ」なら、強火で10〜15秒くらい熱して、ほんのり焦げた香りがしたら火から下ろします。

 ガソリンストーブの種類によっては、火力の調節がしにくい物があります。


 

 風が強い場合は、アルミガードなどを利用して風防をおこなってください。
 

 この間約20分位。

 

むらし   火を止め、ストーブからおろし、出来ればコッヘルごと逆さまにして蒸らします。取っ手が付いているなどフタの構造上逆さまにすることが難しい時はそのままで蒸らします。
 

 約15分間位。

 

 ご飯を切るようにまぜ(ほぐす)、炊きあがりを確認します。
 底の方は焦げている可能性があるので、気をつけてください。
 
 

備考  炊く量に見合ったコッヘルをお使いください。事前に確認を兼ね練習してみてください。
 ごく少量を炊く場合は、水加減および火加減とも微妙です。

 今回は焦げる寸前で、絶妙の炊きあがりでした。(もうすこし焦がした方が香りが増します。)